覆面調査で気になることについて
副業で覆面調査をしようと考えている人もいるでしょうが、この仕事で重要なポイントとして自分が調査員であると店員に知られてはならないというものがあります。
調査の目的から考えて当然のポイントではあるのですが、よくよく考えてみると何か不思議です。
というのは、自分が調査員であると店員に知られたかどうかなど、本当のところは店員自身に聞いて確認でもしない限り分からないはずです。
どんな店員であっても、このお客さんは覆面調査員に違いないと思ったところでそれをこちらに伝えてくれるはずがありません。
即ち、知られてはならないと言われても、こちらとしては知られるような行動を避ける努力ができるに過ぎず、実際に知られたのかどうかなど分かりようがないということです。
フランチャイズチェーンなど、本部と各店舗の関係性からある程度頻繁に調査が行われるようなお店の場合、経験のある慣れた店員であれば、店内での立ち振る舞いの様子とか店員への質問内容などから、これはまず普通のお客ではありえず、調査員ではないかと勘づくことはむしろあって当たり前とも言えます。
いくら知られるのを防ぐための努力を最大限にしたところで、調査項目とか店員への質問内容などが事前に指定されている場合も多く、事実上避けようがない場合もあるからです。
個別具体的な調査日時まで店員は知らなくても、オーナーや本部社員から、たまに抜き打ちで覆面調査を行うから日々手を抜かずに仕事に励むよう釘をさされている店員は意外と多かったりします。